2008年 いまあざやかに 丸井金猊展 図録
⑤天馬翔る
山本陽子(美術史学者)
2008年、一宮市博物館で開催された特別展「いまあざやかに 丸井金猊展」図録に寄稿された山本陽子さん(明星大学 准教授 ※2008年当時)の金猊論最終章「天馬翔る」。美術史を学び始めたばかりの陽子さんが晩年の金猊と会われたときのエピソードが綴られる。
2008年、一宮市博物館で開催された特別展「いまあざやかに 丸井金猊展」図録に寄稿された山本陽子さん(明星大学 准教授 ※2008年当時)の金猊論最終章「天馬翔る」。美術史を学び始めたばかりの陽子さんが晩年の金猊と会われたときのエピソードが綴られる。
屏風『壁畫に集ふ』を出品した現代美術社主催「第一回現代美術展」を特集した同社発行の美術雑誌『美術眼』に掲載された出品作家たちの随感随想集。金猊の長文がその冒頭に掲載される。
金猊が遺した自筆の初個展趣意書。ただし、この個展が実現した形跡はない。「詩と造形美術と音楽との有機的な完全な結合と昇華による特殊新型式──「第四藝術」──の創成は尤も大なる宿題として吾人将来の努力発明に嘱されている」と壮大な野心が語られる。