開会初日に続き、中日新聞朝刊尾張版で「画家・丸井金猊こんな人」の見出しで、講演会を取材いただき、記事にしていただきました。何だか写真を見るとどえらい楽しそうな講演に見えてますが、不特定多数の人に向かって笑いを取る間の取り方の難しさを改めて感じた次第です(って「笑い」取るために話してるわけじゃないのですが、どうも関西住んでるとね)。
「美術の遺伝子」という演題に関しては、私の方は金猊の孫という実際に血縁関係にある立場なので、特にそのことは意識せずにお話しし、山本陽子さんが作品の中に仕組まれた金猊の制作意図(遺伝子)を読み取られる形で、それを鑑賞者が各々自分の世界で活かしていこうと非常に興味深いお話をしてくださいました。
ところで新聞記事の方なのですが、幾つか情報がうまく行き届いてなかったところがあったようで、金猊の「猊」の字が「倪」と獣偏が人偏になってしまっていたということだけ、指摘しておきます。よく「貌」という字に書き間違えられることは多いのですが、「倪」は初めてで、試しにググってみると「倪サン=倪瓚(げいさん、1301-1374年)」という元末の山水画の画家の名前が出てきました。元末四大家の一人なのだそうです。
間違えといえば、講演のときに東山魁夷・杉山寧・高山辰雄・平山郁夫の四人の「山」をとって「日展四山」説明をしましたが、あれは「日展三山」の誤りで、上記に平山郁夫氏は含まれないようです。誤情報、大変失礼しました。
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新聞記事内容はどローカル超ワタクシ的サコク主義通信「放胆屋報譚」のエントリー「画家丸井金倪こんな人」で新聞画像をクリックいただくと、しっかりご覧になれます。