株式会社東宝劇場社長 小林一三氏の委嘱で、東京日比谷の東京宝塚劇場(東宝劇場)三階階段ホールに設置された壁画。
画中に三本線が入っていることから、壁に直接描かれた壁画ではなく、屏風を壁に嵌め込む式の壁画だったのではないかと推測される。
東宝劇場機関誌『エスエス』に掲載されていて、キャプションには「御入場の方はどこかでこの畫をみつけて下さい(東寶)」と書かれているので、東宝劇場内に実際にあったことは把握できるが、残念ながら壁画のみの写真でその周辺の様子は写っておらず、設置状況は確認できない。

残された写真がセピア色で実際の色がわからないということで、芸工展2014「金猊馬考」では『薫風』塗り絵ワークショップを企画。ただし、会場内では塗り絵に時間が掛かりすぎるということで敢えなく断念。それでもチャレンジしてくださった方々の塗り絵を右欄で公開。
2015年2月 宝塚市立中央図書館によって下絵の高精度複写撮影が行われた。

下絵展示履歴
- 1997年 丸井金猊とその周辺の人たち展(三鷹市美術ギャラリー)
- 2008年 いまあざやかに 丸井金猊展(一宮市博物館)
- 2012年 『古楽に遇う』丸井金猊作品展示(ながらの座・座)
- 2014年 宝塚歌劇のあゆみ展(宝塚市立中央図書館)
- 2014年 芸工展 丸井金猊∞金猊馬考展(谷中M類栖/1f)