丸井金猊

KINGEI MARUI

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芸工展2022「金猊∞ミューズ」

芸工展2022「金猊∞ミューズ」
geikoten2022 - kingeimuse

1936年(昭和11年) 6月に東京宝塚劇場三階ホールで開催されるはずだった「丸井金猊作画第一回個人展覧会」の趣意書で金猊は《詩と造形美術と音楽との有機的な完全な結合と昇華による特殊新型式「第四藝術」の創成は尤も大なる宿題として吾人将来の努力發明に嘱されているのであります。》と記しています。

ミュージアムやミュージックの語源とされるミューズ(古代ギリシャ語のムーサはギリシャ神話に登場する詩・音楽・学問・芸術などあらゆる知的活動を司る女神たちで、特に大作の作画主題に女性群像を描く傾向の強かった金猊にとって女性美を模索することは、ミューズを司る諸学芸ジャンルを探究することと符合するようにも思われます。

実際、東京美術学校の卒業制作作品『菊花讃頌』と集大成となった『壁畫に集ふ』には多くの共通要素が偏在し、その中心にミューズと覚しき婦女子たちが立ち並びます。残念ながら『菊花讃頌』は実物が所在不明でモノクロ絵葉書を拡大印刷しての展示となりますが、本展では『菊花讃頌』から『壁畫に集ふ』まで金猊が描いた女性像をミューズたちと見立て、ギリシャ神話の女神たちを参照しながら展示します。

芸工展2022「金猊∞ミューズ」

日時:2022年10月1日㊏〜3日㊊・21日㊎〜23日㊐ 13:00〜17:00
ヤクルト日本シリーズ出場の場合、10月22日㊏ 23日㊐は16:00まで
会場:丸井金猊ラボ∞谷中M類栖/1f(入場無料・予約不要)
   〒110-0001 東京都台東区谷中1-6-3(Google Map
主催:丸井金猊ラボ∞谷中M類栖(代表:m-louis
SNS:FacebookInstagramLINETwitter ハッシュタグは #kingeimarui
Peatix:https://kingeimuse.peatix.com/

尚、今回のミューズというテーマは、今年の七夕にZOCからMETAMUSEへと改名したアイドルグループの新グループ名から着想を得ています。「meta-」という接頭辞には「後に、変化して、超越した、超、共に」といった意味があり、全楽曲を作詞作曲し、プロデューサー兼メンバーでもあるシンガーソングライター(超歌手)の大森靖子さんは「超が好き!」とも言われているので「超女神」というニュアンスでも捉えられるかと思います。

新グループ名になって各メンバーにはギリシャ神話の女神設定もなされ(ミューズの女神ではないけれど)、それをモチーフとしてFuka AMNIさんが衣装デザインを手掛けられました。その衣装は金猊∞ミューズの衣装ともどことなくオーバーラップして見えるところもあり、会場ではその新衣装も参照しながらどの女神が金猊∞ミューズに相当するか、勝手な想像で女神遊びをしてギリシャ神話を学ぶ足掛かりとすると共に金猊作品を観る新たな視点が発見出来たらと思っております。BGMにはMETAMUSEおよび大森靖子さんの創作楽曲を流します。ハッとするような刺激的なフレーズが刺さったら帰宅後にぜひ検索を♪

出品作品

  • 菊花讃頌(1933年・B1ポスター×3)
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浴女(1937年・軸)
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壁畫に集ふ(1938年・屏風)
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婦女圖(1937年・軸)
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観音圖(1936年・屏風)

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ハープとピアノ(1933年・下絵)
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薫風(1937年・B0タペストリー×2)
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各種資料他、金猊ミューズコレクション