丸井金猊

KINGEI MARUI

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1997年 その周辺の人たち展文集

丸井君とすごした忘れ得ぬ一日
吉原正道(東京美術学校 同期生)

 忘れ得ぬ人丸井君が亡くなって早19年の月日がたったとは早いものですね。

 思い出の一つとして、神奈川工業高校時代でしたか、銀座の資生堂を見学したいと連絡が有り、早速当時の資生堂宣伝部の顧問をしていた美校図案科の卒の同期の山本武夫君と連絡。許可をとって生徒三名と共に資生堂本社の宣伝部を訪れました。其の時部内では、宣伝ポスターの制作、化粧品の箱や瓶のデザイン、そしてミス資生堂の写真撮影などを見学しました。

 その間、丸井君は先生として熱心に生徒を教育指導されて居り、私はその姿を目の当たりに見て、丸井先生の真面目な気持ちで生徒を愛し、又思いやる態度に感銘を覚えました。

 丸井君とすごした忘れ得ぬ銀座の一日でした。

丸井金猊とその周辺の人たち展(1997年)文集に寄稿された東京美術学校日本画科時代の同期生(八年会)吉原正道さんのメッセージ。金猊の学生時代を知る最後の生き証人としても貴重な存在だったが、2000年前後で連絡が途絶え、その後の消息は不明。
下記の出品作は、東京美術学校一学年時に描かれた軸作品。

吉原正道『秋炎』1928(昭和3)年
吉原正道『秋炎』1928(昭和3)年